大の麻雀嫌い(それは即ちホトケ嫌いを意味するのだが)である高松が、学生最後の夏合宿で、ついに反撃に出た。
初日の標的は私ことJr。麻雀をするだけでなく、普段から高松の投球をけなしている私は、最も憎い相手であったのだろう。
私は発奮(脱糞ではないですよ、やんじゅにさん)させるつもりで言っていたのだが・・・
前日にあまり良く眠れず、車の運転をして疲れており、さらに生憎の雨で体も温まっていない初回の守備でそれは起こった。
セカンドランナーだった彼がショートゴロで飛び出してしまい、挟まれた。慌ててセカンドに戻る高松。そこで待ち構える私。ボールが来て取ろうと思った瞬間・・・
なんと彼はあり得ない距離からスライディングをした。その距離50センチ。
当然体が伸びきる前に、彼の頭が私の右膝へ直撃。「ぐわーーーっ」
あまりの痛さに立てなかった。って言うかその日は足が曲がらなかった。
初日に怪我かいっ!とブルーになったものだ。試合中の事なので文句を言えるはずもなく、彼の計算高さには完敗だった。
半月以上経った今でも、膝を曲げると激痛が走るときがある。
これで味を占めた高松は、次々に憎い相手を攻撃し始めた。
二人目の敵は森本。同じさわやか系としてなんとしても仕留めたい相手であろう。
鋭い直球を背中にズドン。これで撃沈。マネさんからの人気は独り占め。
次は桜沢。麻雀嫌い同士最初は仲が良かったが、途中で仲たがい(したと勝手に思ってる)。
しかも最近マネさんからも好評だ。これはやらねば。
桜沢がキャッチャーをしている時に、私の場合と同様、近距離から突入。
プロ並のぶちかましで撃墜。さすがに桜沢は切れてた。
最後に亀沢。最近エースの座を奪われっぱなしなので、実力ではなく奪い返しに行こう。
キャッチャーをやってる亀沢に向かって強引なスライディング。フォースプレイにもかかわらず・・・。
先輩だからぐっと堪えてたけど、亀沢もかなり切れてた。
こうして彼の復讐は完成された。
全ては試合中で完全犯罪だ。
あと残るは雑魚ばかり。彼は小渕総理のように安定政権を樹立したわけだ・・・
そう、彼は落ちた。
本人はもちろん、周りの人間でさえ落ちるとは思っていなかった。
取得している単位は数知れず。野球もめきめきうまくなって、文武両道を地で行っていた、あの山崎である。
それが発覚したのが合宿の1週間前。「合宿には行くから・・・」と言い残して実家へと帰っていった。
彼は悩んだ事だろう。
将来の事ももちろんだが、目先の夏合宿も大変だ。ホトケには(意識的、無意識的を問わず)他人の傷に塩を塗りこんでも平気なやつがたくさん居る。
それでも勇気を出してやってきた。
が、やっぱり合宿の最中ずっと大学院を意識させられ続けていた。
まず最初の「どうだった?」攻撃。結果を知っていて聞いてる奴もいた。俺のことだ。
さらに、受験前の林が見送りに来ていた。心の中で、「落ちろー」と祈ったかもしれない。
合宿での試合の最中でも、まだ結果の出ていなかった桜沢が研究室に電話。
合格の報を受けて、山崎への配慮も全く無しに大騒ぎ。しかもトップ合格だったらしく、さらにウキョリング。
それを見ていた山崎の寂しそうな顔は忘れられない。って言うか、元から一度見たら忘れられない面白い顔だ。
コンパでも、4回生があんなにつぶれていっているさなか、彼は平静を保っていた。その頃には悟りでも開いたのかもしれない。
ホトケ教の教祖は、朝ノッチをさし置いて彼に決定か!?
ちなみに、合宿を我慢してまで院試に専念した林についてだが、公式発表の前にうちの助教授から、「ああ君の後輩は駄目だったよ」と聞いてしまったことはさておく。
(Jr)「あれっ、クソとちゃったん?」あっぱれ、ひげりん。
(ヒゲ)「そうですよ。」
(佐藤)「まだ2分も経ってないやん」
(ヒゲ)「ああ・・・」
(Jr)「お前ケツ拭いてないやろ!」
(ヒゲ)「そんな男らしくない事しないし!!」
1回生にしてすっかりホトケに溶け込んで、帝王の名をほしいままにしている高原。宝来をして「やつは実はパルケに来ていたらしい」と言わしむる彼が、合宿でも帝王ぶりを発揮。寝ずに麻雀を打ち、野球もフル参加。
18半荘もうったそうな。それをひげりんに話したら、「少ない・・」
やっぱりあっぱれ、ひげりん。
コンパで・・・四方が・・・やんじゅにが・・・
やはりコンパで・・・小上が・・・治療にかこつけて・・・
帰りに寄った天橋立で、たけ(姉)・(弟)に出くわした。
かなりびっくり。
でも俺と小上にしか分からん話やな。
・・・ってこんな事公表できません。俺しか知らないこといっぱいあるし。聞きたい人は直接聞いてね。言わないけどね。